残穢|家に置いておきたくない本
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読んだ直後、「この本を家に置いておきたくない」と思いました。

小野不由美さんの書かれた、ドキュメンタリーホラー小説です。
実写映画化もされているのですが、映画は興味なかったので小説版を読みました。

一人暮らしの人は読んじゃダメ!とかよく書店で紹介されていますが、わたしは一人暮らしなので余裕でしょ!と思っていたのです。

思っていたのです・・・!

ルポルタージュのような表現が想像力を掻き立てる

最初から最後まで主人公の名前は出ず、「私」の語り口調で綴られています。

ホラー小説の執筆を生業としている「私」の元に読者である久保さん(仮)の手紙が届くところから始まります。
一人暮らしの部屋で畳を掃くような不審な物音がするという内容だったが、同じような手紙を以前にも読んだことがあると手元に届いていた恐怖体験の手紙を漁ると、やはり同じような体験をしている人がいた。
差出人は、部屋番号こそ違うものの久保さん(仮)と同じ岡谷マンションの住人だった。

興味を惹かれた「私」が久保さん(仮)と不動産会社へ問い合わせてみても、岡谷マンションで事故や事件、自殺が起こったことはないらしい。
ただし、過去の岡谷マンションの住人が別の怪奇現象に遭遇するなど、人が居つかない部屋があるとのこと。

そこで、岡谷マンションが建つ以前の土地になにか理由があるのでは?と探ってゆく―――。

「私」の知り合いや久保さん(仮)を巻き込みながら、淡々と話が進んでいきます。
盛り上がりどころがない、ウワーッとなるような怖さがないので、退屈に感じる人は多分そこまで好きになれないと思う。
だけど、色々なことを想像してしまいジワジワとくる怖さが好きな人は怖くて堪らなくなって、この本を捨ててしまいたくなるはず。

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最終的に点と点がつながる

岡谷マンションでの怪異に始まる過去住人の恐怖体験や、過去実際に起きた事件、近所の気の触れた人の話。
一見まったく関連が無いように見えながら、徐々に徐々に繋がっていく怪異に引き込まれます。

「え?あれってそういうことだったの?」

って理解してしまった瞬間、もうこの「残穢」という本自体を家の本棚に置いておきたくなりました。

 

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