モキュメンタリーホラーということで読んでみたけど、中身は割の良い怪しいバイトの短編集だった。
短編ひとつひとつは面白いけど、すべてのアルバイトの内容につながりはなくて、モヤっとした終わりが多く、ボリュームが少なく感じてしまった。
自殺スポットの橋で自殺希望者を止めるバイトのやつだけ、明確な陰鬱オチがあったかなというかんじ。
これってモキュメンタリーなの?って最後の木の写真に何かあるのかなと思って考えたけど、とくになさそう・・・。
わたしの読解力がないだけかもしれないけど。
ページ毎に形式が違ったり、掲示板風のバイト募集とかあって飽きさせない工夫はしているけど前述のように各アルバイトに繋がりはないので、フーン止まりだった。
こういったホラー作品の特性上オチがないのは全然受け入れられるけど、どこか中途半端に感じて読み終わっても不完全燃焼。
色々もったいない気がするこの作品。