
巷では育児ホラーとか言われてる映画。
田原秀樹(妻夫木聡)と香奈(黒木華)に知沙という娘を授かり、育メンとして幸せな生活を送っているが、家族のまわりで起きていく怪奇現象に次第に悩み、オカルトライターの野崎(岡田准一)と霊媒師の真琴(小松奈菜)に調査を依頼するが・・・というストーリー。
序盤は秀樹の実家の法事に香奈がお邪魔するところから始まるけど、親戚の集まりのいやなところギュッと凝縮されてて(さす九というかんじ)、その時点でウワァ・・・と思わせられるし、不満を漏らす香奈をチューで黙らせるところらへんから秀樹のクソ具合が醸し出されるわけだけど、新婚生活も秀樹は良いパパの仮面をかぶったクズだし、香奈も香奈でアレだし、津田もアレだし、オカルト関係以外の人たち以外総じて闇を抱えてて良かった。
途中まで完全に秀樹が主人公だと思ってたけど、野崎が主人公なのね・・・。でも野崎も野崎でアレだよね。真琴が主人公で良かったのでは?と個人的には思うけど。
この作品でいちばん盛り上がったのは、田原一家全滅後の全国の霊媒師総力を挙げて除霊を行うところ。集結するシーンの「誰ぞ一人くらいは無事にたどり着けるやろ」はめちゃくちゃ痺れた。柴田理恵が格好良すぎた!
怪異は除霊できなかったエンドだけど、戦犯は野崎よね?いま日本の霊的防御力ほぼほぼ0になってるけど大丈夫そ?と思った。
怪異の正体とか明かされてないし、全員クズみ醸し出してるから嫌いな人は嫌いな作品だろうけど、わたしは前半の現在育児ホラー的なの良かったし、後半の除霊お祭りも好きだったので、日本のホラー作品の中ではトップレベルに好きだったぞ。