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おうちだいすき永遠の中二病ワーママの雑記ブログ

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もうすぐ絶滅するという煙草について|けむりにたゆたうひと時だって愛おしい

もはや絶滅寸前といわれる煙草飲みたちが煙草への思いやあこがれ、禁煙の試みなどを綴った愛とユーモアとペーソスあふれるアンソロジー。名言や迷言も飛び出す、プカプカたのしい一服エッセイ。

ふだんアンソロジーってあまり読まないジャンルだけど、テーマが煙草ということで元愛煙家としては読んでみたいと思って手に取ったのだ。

芥川龍之介や夏目漱石から、山田風太郎、ヒコロヒー、時代や職業を問わない老若男女の煙草愛が詰まっている面白い作品だった。わたしはスターバックスでラテを飲みながらこの本を読んでいたのだけど、かつてベローチェで甘いココアを飲みながら煙草を吸っていたときにこの本を読んでいれば、もっと面白かっただろうと思った。

むかしは、「たばこを吸う」ではなくて「たばこを呑む(のむ)」と言っていて、その表現がこのエッセイにも多数あるわけだけど、たしかに吸うよりは呑むというほうがしっくりする気がした。

わたしは10年以上前に煙草を止めたけど、いまでも煙草を吸う夢をみるし、たまに吸いたくなるときはある。子どももいるし、経済的かつ病気的なデメリットをおしてまで吸おうとは思わないけど、いつかわたしに不治の病がみつかるなどして死期がせまってきたとしたら、死ぬ前に一服してみたいなとは思う。できれば、紙煙草で。